日本での仕事

緊急帝王切開の思い出

こんにちは!

タイトルだけ見ると、プー子が緊急帝王切開したと思われるかもしれませんが、そうではありません。

プー子は日本で麻酔科医として働いていた時、職場が大学病院だったので様々な症例の手術があっていました。

様々な症例があれば当然、様々な緊急手術も行われていたのですが、プー子はその中でも緊急帝王切開の麻酔が来るのを恐れていました😔

帝王切開っていつも緊急なんじゃないの?と、もしかしたら思う方もいるかもしれません。

実は帝王切開には、あらかじめ予定されているものとそうでないもの(緊急)に分けられます。

あらかじめ予定されている帝王切開の例としては、前回の出産が帝王切開であったり、多胎妊娠(双子など)、逆子など。

その場合、だいたい妊娠38週頃に日取りを決めて帝王切開を行います。

逆に緊急帝王切開となるのは、もともと予定帝王切開だったけど手術予定日より前に陣痛が来てしまった場合や、普通のお産の最中にお母さんや赤ちゃんどちらかの状態が悪くなったり、赤ちゃんの体が引っかかって出てこれない場合など。

そして基本的に帝王切開の麻酔は、全身麻酔ではなく背中からの局所麻酔を行います。

局所麻酔の方がお母さんや赤ちゃんに与える影響が少ないためですが、お産中に赤ちゃんの状態が悪くなって緊急帝王切開になった場合などは、とにかく急いで赤ちゃんを取り出さないといけないので、麻酔がかかるまでの時間が短い全身麻酔が選択される時もあります。

そのため、産科医から緊急帝王切開の申し込みが来た時、麻酔科医はまずその緊急度がどの程度かを確認して麻酔方法を決めます。

赤ちゃんの状態が悪いとなれば全身麻酔一択なので迷わなくて済むのですが、そうでなければ判断に迷うこともあります。

そしてできれば急いだ方がいいけれど、全身麻酔するほど急ぎではないケースが多く、プー子が緊急帝王切開の麻酔を苦手としていた理由はそこにありました。

麻酔手技自体はそれほど難しいスキルではないのですが、速く確実に麻酔を終わらせないといけないプレッシャーがあるのです😱

でもそのプレッシャーを乗り越えて麻酔を終え、手術が始まって産婦人科の先生が赤ちゃんを取り出し、「オギャアオギャア」と元気に泣いた瞬間。

手術室全体の緊張が一気に緩み、「おめでとうございます!」とお祝いモードに変わります✨

手術室で「おめでとう」と言うことなんて、帝王切開の時くらいですよね。

赤ちゃんと対面して喜んでいるお母さんを見ることが、麻酔科医としての喜びのひとつでした。

何でもそうだと思いますが、苦手を克服した時に得られるものって大きいよなあ、とNYでふと思うプー子なのでした。

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