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映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」を観た感想(ネタバレあり)

こんにちは!

最近久しぶりにウッディ・アレン監督の映画を観ました。タイトルは「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」

今日はその感想を述べていこうと思います。

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(原題:A Rainy Day in New York)

<あらすじ>

巨匠ウッディ・アレン監督が、ティモシー・シャラメエル・ファニングセレーナ・ゴメスら人気若手俳優たちをキャストに迎えメガホンをとったロマンティックコメディ。大学生のカップル、ギャツビー(ティモシー・シャラメ)とアシュレー(エル・ファニング)は、ニューヨークでロマンチックな週末を過ごそうとしていた。そのきっかけとなったのはアシュレーが学校の課題で、有名な映画監督ローランド・ポラードにマンハッタンでインタビューをするチャンスに恵まれたことだった。生粋のニューヨーカーのギャツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーにニューヨークの街を案内するためのさまざまなプランを詰め込む。しかし、その計画は狂い出し、思いもよらないさまざまな出来事が巻き起こってしまう。

<感想>

※以下、所々ネタバレあります※

ウッディ・アレン監督の映画を全て観ているわけではないですが、本作はウッディ・アレンらしいドタバタコメディ

恋人のすれ違いを淡々と描写していて、その合間に美しい雨のニューヨークが映し出されていく。

正直鑑賞した後に感動するとか何かを考えさせられたりなどはないのですが、まるでひと時雨のニューヨークを散策したような気分になれる、そんな映画だと思います。

主人公ギャツビーを演じるのは、映画「君の名前で僕を呼んで」(2017) で一躍時の人となったティモシー・シャラメ

Photography by Jessica Miglio (C)2019 Gravier Productions, Inc.

「レディ・バード」(2017) や「ストーリー・オブ・マイライフ / わたしの若草物語」(2019) など話題作に次々と出演しており、間違いなく今最も旬な若手俳優のうちの一人でしょう。

今回はギャンブルとピアノが趣味で、親のすねをかじって大学に仕方なく通う大学生ギャツビーを演じていますが、見事にハマっています。

ティモシー・シャラメって美しいのですが、その美しさがどこか退廃的というか、例えれば太宰治のような雰囲気を出している気がするのはプー子だけでしょうか・・・

ただ本作では大好きな恋人のアシュレーに振り回されてしまい、困り果てたり落ち込んだりする年齢相応な男子大学生を演じていて、彼の新たな一面を見られた気がします。

Photography by Jessica Miglio (C)2019 Gravier Productions, Inc.

ギャツビーの恋人アシュレーを演じたエル・ファニング。彼女も今引っ張りだこの女優さんですよね。「マレフィセント」シリーズのオーロラ姫を演じていました。

Photography by Jessica Miglio (C)2019 Gravier Productions, Inc.

アシュレーはコロコロと表情が変わるとてもキュートな女性。

憧れの映画監督にインタビューするだけの予定だったのに、その映画監督や脚本家に気に入られ、気づけば人気俳優から口説かれ危うくベッドインしかける(!)という、とてもたった1日で起こった出来事とは思えないほどのドタバタが彼女を襲います。

ギャツビーを放ったらかしにして人気俳優と浮気しかける彼女にイラっとしないわけではないですが、田舎育ちの女の子が都会に出てきて突然キラキラしている人達から口説かれれば、浮かれ過ぎてしまうのはきっと仕方ないことなのでしょう。

Photography by Jessica Miglio (C)2019 Gravier Productions, Inc.

そしてもう一人のヒロイン、チャン(セレーナ・ゴメス)。ギャツビーの元カノの妹です。

ニューヨークの街で偶然遭遇した旧友が映画(?)の撮影をしており、アシュレーに約束をすっぽかされたギャツビーが飛び入り参加することに。

そこで女優として参加していたチャンと車中でキスシーンをするのですが、雨に打たれたフロントガラスを通してのそのシーン、とてもロマンチックなんですよね・・・❤

Photography by Jessica Miglio (C)2019 Gravier Productions, Inc.

チャンはアシュレーとは対照的なクールな女性で、ギャツビーと衝突することもしばしばあるのですが、どこか気が合うのかその後一緒にメトロポリタン美術館に行ったり、チャンの家に立ち寄ったり。

好きでたまらないアシュレーの前ではどこか余裕がなくなるギャツビーですが、チャンの前では素をさらけだしているように見えます

Photography by Jessica Miglio (C)2019 Gravier Productions, Inc.

本作でプー子が最も心に残ったシーンは、ギャツビーがチャンの家でピアノを弾きながら歌うシーン

切ないメロディとギャツビーの歌声、そして雨のニューヨークという組み合わせがこれ以上ないというくらい贅沢で美しい雰囲気を醸し出しています

ウッディ・アレンの映画はいつも音楽が素敵で、どこかで聴いたことがあるような、そんな懐かしさを感じさせてくれるところが魅力のひとつなのかもしれません。

Photography by Jessica Miglio (C)2019 Gravier Productions, Inc.

余談ですが、実はこの映画アメリカ本国では未だ上映されていません

ウッディ・アレン監督の過去の幼女への性的虐待容疑(証拠不十分で不起訴)が、再び問題とされているから。主要キャスト達も、出演料をセクハラ被害者を支援する運動に寄付したりしているそうです。

作品には罪がないので、本国でこの映画がお蔵入りになっているという事実はあまりにも残念ですよね・・・😢

人間性はともかく、ウッディ・アレンの映画は好みだったりするので、これからも新作が出ることを期待しています。

ではまた★

<作品情報>

2019年制作、2020年日本公開 アメリカ映画 92分

監督:ウッディ・アレン

キャスト:ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメス、ジュード・ロウ、ディエゴ・ルナ、リーブ・シュレイバー

↓日本で「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」を配信中の動画配信サービス(2021年1月現在)

Netflix

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