日本での仕事

当直中のリスクな行動 ~麻酔科医編~

こんにちは!

今日は麻酔科医あるあるのお話。

プー子が日本で麻酔科医として働いていた時、時々当直に入っていました。

麻酔科の当直では救急外来で救急患者を診るのとは異なり、緊急手術に対応するために院内で待機します。

当直中に眠れるかは本当に運次第で、全く呼ばれず朝までぐっすりの時もあれば、ずっと呼ばれ続けて徹夜という時もありました。

そんなある日の当直の夜。

その日の予定手術が全て無事に終わり、寝る前にシャワーを浴びていた時です。

プルルルル・・・📱」不穏なPHSの音。

嫌な予感がしながら電話に出ると、「先生、早く!!全麻カイザー(超緊急帝王切開)です!!!😣」

 

以前の記事「緊急帝王切開の思い出」でお話しましたが、帝王切開には予定手術と緊急手術の2パターンがあり、緊急帝王切開の場合に行う麻酔はほとんどが背中から行う局所麻酔です。

局所麻酔の方がお母さんや赤ちゃんに与える影響が少ないからですね。

ただ、赤ちゃんの状態が突然悪くなったりして急いで取り出さないといけない場合などは、全身麻酔が選択されます(麻酔の効果が現れるのが全身麻酔の方が速いからです)。

プー子たち医療者はそんな超緊急帝王切開のことを「全麻カイザー」(カイザー=帝王切開)と呼んで恐れていました。

この全麻カイザーは一度も見たことがないと想像できないかもしれませんが、文字通り1分1秒を争います。

繰り返します、本当に1分1秒を争います🏃🏻‍♀️

そのため、電話を受けた時にプー子はシャワー中で髪が濡れた状態でしたが、手術着を着て手術室に行くのが精一杯。

ドライヤーで髪を乾かすなんて論外だし、眉毛を描く時間もありませんでした😭

髪がずぶ濡れ&眉なしの状態で麻酔をしなければならず、本当に恥ずかしかったです🙈

全麻カイザーの頻度はそれほど高くなく、運が悪かったとしか言いようがないのですが、その日以来当直中に髪を洗うのをやめたプー子なのでした(ばっちいと言わないで😢)。

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