妊娠・出産 日本とアメリカの医療比較

双子出産経過 その①

こんにちは!

前回の記事「真夜中の入院」の続きです。

陣痛誘発のため、妊娠39週に午前1時という深夜に予定入院したプー子

入院手続きを済ませ、病室(個室)に案内されたプー子は入院着に着替え、看護師さんに色々問診された後に点滴を確保されました。

実際の病室。奥のソファはベッドにもなり、夫はここで寝ていました(あまり寝心地は良くなさそうでしたが・・・)。

そしてもともと無痛分娩を希望していたこと、双子の経腟分娩なので緊急帝王切開の可能性が十分にあることから、早めに麻酔(硬膜外麻酔)をしてもらうことになりました(単胎の無痛分娩の場合、ある程度子宮口が開いてから硬膜外麻酔をすることも)。

午前4時頃、麻酔科の先生が現れ、痛み止めの薬を流すための細い管を背中に入れてもらいました。

日本で麻酔科医として働いていたプー子、実はこの硬膜外麻酔を患者として経験したのは今回が初めてでした。

実際に麻酔をしてもらって新鮮に感じたのが、麻酔をする時の体位

日本では麻酔をする時、患者さんに横になってもらう(側臥位)のが一般的だと思いますが、アメリカでは座ってする(座位)のがメジャーのよう。

プー子も座って背中から管を入れてもらいましたが、一麻酔科医として貴重な経験をすることができました😊

日本では左のように側臥位、アメリカでは右のように座位で硬膜外麻酔をすることが多い(イラストはhttps://www.arksurgicalhospital.com/よりお借りしてます)

そして背中の管から持続的に痛み止めの薬が流れ始め、だんだん足の感覚がなくなっていき、自力で膝を立てることも難しい状態に。

ばっちり麻酔が効いていることを確認し、産科の先生の指示にて午前4時半頃に点滴から陣痛誘発の薬が流れ始めました。

モニター上では陣痛が始まっているのに、軽い生理痛程度の痛みしか感じず、麻酔のすごさを実感しました✨

その後少しずつ陣痛誘発薬の量が増やされ、午前7時頃には子宮口が3cm程度に開大

そこに産科の先生が現れ、さらに分娩を促進させるために人工破膜(人為的に破水を起こさせること)の処置を施行!

産科の先生「このままいけば、恐らく昼頃には産まれるでしょう」

麻酔のおかげで陣痛の痛みはほとんどないし、順調に分娩も進んでおり、「こんなにトントン拍子に進むなんて逆に怖いけど、もうすぐ双子達に会える😍」と少し浮かれていたプー子。

ところがやはりそうは問屋がおろさないのが人生。

これから長い1日になるなんて、その時のプー子は思いもよりませんでした・・・。

次回に続く

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