日本とアメリカの医療比較

危険?なローテーション

 

こんにちは!

夫の働いているマンハッタンの病院には「ジェパディー(危険)」という、日本では聞いたことないような研修医のローテーションがあります。

基本的に自宅待機していて、別の研修医が体調不良などで仕事を休まざるを得なくなってしまった時に、代わりに出勤するシステムのことです。

いわゆるオンコールのことですね。

ただ違うのは、日本では夜間帯や休日など通常勤務の時間外のみにオンコールに入ることが多いと思うのですが、ジェパディーは時間外関係なく、24時間待機しているという点です。

分かりやすく言うと、日本では通常勤務の時間内は誰も控えはいないのですが、夫の働いている病院の研修医には常に誰か控えがいるということなんです。

これ、すごくありがたいシステムですよね。

どんなに体調管理していても医療者はウイルスなどに曝露されやすいので、時に体調を崩すことがあります。

そんな時に控えがいないと、休むと迷惑がかかると思って頑張って出勤する人が多いと思います。

でもジェパディーシステムがあれば、少なくとも仕事に穴を開ける心配がないので、体調回復に努めることができますよね。

もちろんマンパワーが十分にある(研修医の数が多い)ことが前提なので、小さい病院では導入は難しいでしょう。

でも日本にだって大学病院など研修医が多く勤めている病院はあるのに、こんなシステム聞いたことがありません(少なくともプー子は)。

日本にジェパディーシステムがない理由として、①日本ではアメリカほど仕事が分業化されていないので研修医がカバーする仕事の量が多く、人手が絶対的に足りない(控えのメンバーを設ける余裕がない)、②日本人は真面目なので仕事を休むことがほとんどなく、そもそもジェパディーシステムの必要性があまりない、などでしょうか?

夫から話を聞いていると、アメリカ人の研修医の中には「そんな理由で休んじゃうの??」と言いたくなるような不真面目な人も少なからずいるようなので、ジェパディーというシステムができたのかもしれません。

とはいえ、先ほど言ったように誰しも休まざるを得ない状況はあると思うので、ジェパディーのような”保険”があると働きやすいだろうなあと感じたプー子なのでした。

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