日本とアメリカの医療比較

トランスポーターの話

こんにちは!

夫からアメリカの医療現場での話を聞いていて思うこと、それは日本より分業化が進んでいることです。

例えば外来の患者さんが入院になった時や、入院患者さんがレントゲンなどの検査に行く時、患者さんが歩けない場合は車いす(あるいはストレッチャー)で移動しますよね。

日本ではそういった場合、手の空いた看護師さんが移動を介助することが多いと思いますが(たまに手の空いた研修医のことも)、誰が介助するかという明確なルールはありません。

ところが夫の働くマンハッタンの病院では、患者さんの移動を介助する「トランスポーター」という職業の人がいて、必要な時はその人にコールすることになっています。

患者さんが移動の介助を必要とする機会は多く、確かにトランスポーターがいてくれると誰も手の空いた医療スタッフがいない時に助かりますよね。

医療スタッフ側も、介助が必要な時に「誰が行く・・・?」と目を見合わすこともなく堂々とお願いできるので、心理的なプレッシャーもありません(日本ではたいてい若手が行くことになります😅)。

仕事の分業化は効率が良くていいことばかりのような気がしますが、夫の話を聞いているとそうとは限らないようです。

というのも、あまりにも分業化が進んでいて融通が利かないそうなんです。

例えばトランスポーターが忙しくてすぐに行けない時。

たとえ手の空いた医療スタッフがそこにいたとしても、「それは私の仕事ではありません」ときっぱり断るそう。

そのため、患者さんはトランスポーターが来てくれるまでずっと待たされる羽目に・・・😨

日本のように明確なルールがないと、厚意に甘えてしまい特定のスタッフに負担が大きくなってしまう可能性があります。

その一方、アメリカのように分業化が進みすぎていると、柔軟性がないために患者さんにしわ寄せがいくことも。

どちらが良いかは議論が分かれるところですが、なんでも過ぎたるは及ばざるがごとしだなあと感じたプー子なのでした。

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