こんにちは!
アメリカに戻って来て以来、妊婦健診の日は夫の仕事の都合がなかなかつかず、いつも一人で受診していたプー子。
だいぶ慣れてきましたが、それでも英会話に自信のないプー子はいつも緊張してしまいます。
そのためお腹のエコーをする際も赤ちゃんを見られて嬉しいのですが、リラックスして受けることができませんでした。
でも今回初めて夫の仕事の休みの日と合わせることができ、一緒に受診することができました。
実は夫も初めてリアルタイムでエコーで赤ちゃんを見られた日だったので(いつもエコーの写真を見せていました)、とても感動したようです。
そんな色々嬉しかった妊婦健診の日だったのですが、エコー中に初体験な出来事が起こりました。
エコーしてもらいながら「赤ちゃん大きくなったなあ、可愛いなあ」と思いながら仰向けになっていると、だんだん気分が悪くなってきたのです。
最初「気のせいかな?」と思ったのですが、少しずつ症状が強くなってきたので、「これはまさか・・・!」と思い当たり、気分がすぐれないことを伝え、すぐに左を下にして横になりました。
そうすると数分で症状がなくなり、元の状態に。
医療関係者の方ならお分かりだと思いますが、いわゆる「仰臥位低血圧症候群」になっていたんですね。
仰臥位低血圧症候群とは、妊娠後期の妊婦さんなどが仰向けに寝ると、妊娠子宮により大きい静脈(下大静脈)が圧迫されて心臓に血液が戻りにくくなり、低血圧になってしまう状態のこと。左を下にして横になることで圧迫が解除されて、症状は回復します。
プー子が日本で麻酔科医として働いていた頃、帝王切開の前に背中からの麻酔(脊髄くも膜下麻酔)を行った際によくこの症状に遭遇していました。
妊婦さんはただでさえ大きい子宮で静脈が圧迫されている状態なのに加え、脊髄くも膜下麻酔によりさらに血圧が下がるからなんですね。
手術台の上に仰向けになった妊婦さんが「なんか気持ち悪いです・・・」と訴えると、すぐに手術台を左が下になるように動かしていました(手術台は電動で向きを変えられます)。
今回の妊婦健診によりその経験を思い出し、「おお、これが仰臥位低血圧症候群というやつなのか・・・」と身をもって知ることができました。
エコー中は仰向け+検査でお腹をある程度押さえつけられるので、仰臥位低血圧症候群になりやすい状態と言えます。
また妊娠するとトイレが近くなるので、健診前に水分を摂るのを控えていた(少し脱水状態になっていた)のも裏目に出てしまいました。
でも今回夫が一緒に来ることができて本当に良かったな~と思います。
体調がすぐれない時、家族がそばにいてくれると心強いですよね✨
妊婦の方で一定時間仰向けにならないといけない場合(腹部エコーや歯科治療など)は仰臥位低血圧症候群にお気をつけください😌(気分が悪くなったら左を下にして横になってくださいね)