ニューヨークの生活 妊娠・出産

アメリカの産休育休事情

こんにちは!

現在妊娠7カ月中(双子)のプー子ですが、今回初めての妊娠&双子&海外(アメリカ)ということもあり、とても楽しみという半面、不安も大きいというのが本音です。

でも少し前まで「アメリカは子育てに優しい国なイメージだし、夫は研修医とはいえ育児休暇を長めに取れたりするのかな・・・。日本にいる家族のサポートは期待できないけど、2人いればなんとかなるかな」と(勝手に)期待していました・・・が!!その夢は儚く消えました😢

なんとアメリカには公的な産休・育休制度が存在しないらしいのです!!😱😱😱

初めてそのことを知った時、「先進国なのに・・・ウソでしょ!?」と失礼ながら思いました。

日本では「産休制度として出産予定日の6週間前から取得でき、産後8週間は原則として就業が禁止される」ことが法律で決まっています。また、「育休制度は両親が子供が1歳になるまで取得できる」とされています。産休・育休中は全額ではありませんが、お給料が支給されます

実は産休育休制度は比較的充実している日本

ところがアメリカでは有給で産休・育休を取得できる公的な制度が存在せず、「出産後12週間休業する権利があるので、企業はその間、休業した従業員を解雇してはいけない」という法律があるだけ。

そのためアメリカの女性たちは出産ギリギリまで働いて、無給での3か月を耐え、その後すぐに職場復帰する人が多いそうです。

夫の知り合いの女性医師も、出産予定日前日までフルタイムで働いていたそうです(なんてスパルタ・・・😱)。

しかもこの法律、雇用期間や会社の規模によっては適用されず、労働者の約4割は休みを取ることすらできないので、産後2週間で仕事復帰する母親もいるんだとか!

先進国の中で唯一「有給の産休制度」を取り入れていない・・・それがアメリカなのです。

そこで海外の産休育休制度に興味を持ち調べてみました。以下が各国の産休育休制度を比較した表です(字が小さくてすみません)。

https://president.jp/articles/-/29670?page=4よりお借りしてます

写真=AFLO、iStock.com

日本、アメリカ、ヨーロッパで比較すると、アメリカが産休育休制度に関しては飛びぬけて後進国であることが分かりますね。

スウェーデンに至っては、休業期間の390日間は原則として賃金の80%が支給されるなんて、なんて手厚いのでしょう✨

でもこうして海外のものと比較すると、日本の産休育休制度は充実している方と言えそう。ただ男性の育休取得率が諸外国と比較するとまだまだ低く、法整備よりも皆の意識を変えていく方がより重要だと感じます。

話を戻してアメリカですが、多くの人がこうした現状に対してやはりおかしいと感じ、近年は州レベルで有給の産休・育休制度の整備を進める他、民間企業が独自の社内制度として設ける動きもあるようです。

例えばアカデミー助演女優賞の受賞者で国連親善大使でもあるアン・ハサウェイは2017年3月8日「国際女性デー」に、ニューヨークの国連本部でスピーチを行い、アメリカの産休・育休制度の改善を訴えました。

国連でスピーチするアンハサウェイ(https://www.cosmopolitan.com/jp/entertainment/celebrity/news/a4662/international-womens-day-2017/より)

また、Facebook CEOであるマーク・ザッカーバーグは、自らが長期の育休を2回取得して話題になりました。

Facebook CEOで2児の父でもあるマーク・ザッカーバーグ(写真:AP/アフロ)

実は2016年にニューヨーク州のクオモ知事がニューヨークステート・ファミリー・リーブ(NEW YORK STATE PAID FAMILY LEAVE)」というニューヨーク州有給家族休暇法を制定し、2021年現在、最大12週間の有給休暇(平均週給67%を支給)を取得できるようになりました。

本当は夫も取得できるはず(たぶん)なのですが、周囲で取っている人が誰もいないため、恐らく取ることはないでしょう😔(研修期間が休んだ分だけ延びるから?プー子としては取ってほしいですが・・・)

アメリカは女性の社会進出の動きにまだまだ法整備が追い付いていない状況ですが、少しずつ改善していくといいですね。

妊娠をきっかけに、日本や海外の産休育休事情が知れて勉強になったプー子なのでした🧐

※今回参考にしたサイト:"日本の育休制度は恵まれてない"が大嘘なワケ | PRESIDENT WOMAN Online(プレジデント ウーマン オンライン) | “女性リーダーをつくる”

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